遺産分割協議をする時に成年後見人が必要なケースとは?

長い人生を送る中で、必ず避けて通れないのは「身近な人」との別れです。
あなた自身の両親や祖父母など…大切な人たちとの別れとは、本当に悲しいものですね。
しかし、このように自分自身の身内に不幸があった時というのは、ただ悲しんでばかりいるわけにはいきません。

亡くなってすぐは、お葬式や法事などの準備や段取りをしなくてはなりませんし、少し気持ちが落ち着いたら財産や遺品を整理しなくてはなりません。
特に、故人の財産をきちんと分割して相続する「遺産相続」に関する手続きというのは、本当に難しく労力も必要になります。
ですから、今はまだそうした問題が身近になくても、知識としては「遺産相続」についてきちんと理解しておく必要があるのです。
遺産相続というのは、故人が残した財産、相続する家族の人数、また家族構成などにより、様々なケースがあります。
ここでは、遺産分割協議をする時に成年後見人を必要とするケースはどんな時なのか?ということについてお伝えしていきます。

成年後見人とは、認知判断能力が十分でない人の代理で遺産分割協議に立ち会う「成年後見制度」に基づいた代理人のことです。
ですから、あなたが遺産を分割する協議に参加する場合、あなたとともに遺産を相続する相続人の誰かに認知症や知的または精神障がいなどを抱えている人が居る場合に成年後見人と会うことになるのです。
成年後見人は、被後見人の代理として遺産分割協議に参加して、被相続人に不利益が生じないように遺産相続に関する手続きを行います。

成年後見人は家庭裁判所へ「成年後見人の選任」に関する申し立てをすると、家庭裁判所により相応しいと思われる後見人が選任されます。
一般的に多いのは、被後見人の兄弟姉妹などの身内が選任されるケースです。
しかし、遺産分割協議の際には後見人と相続人が同じように存在することになり、そこに利害関係が生じてしまうので良くありません。
このようなケースの場合には、本来の成年後見人の代理をする「特別代理人」を家庭裁判所に選任してもらう必要があります。
このような手続きを取ることで、残された遺産を相続人間で不公平感なくきちんと分割することができます。