認知症の方のために…成年後見人が相続トラブルを回避!

今の日本は世界で一番の高齢社会。
超高齢化社会と言われる今の日本だからこそ、一人ひとりがしっかりと考えておかなくてはならない問題なのが「遺産相続」問題です。
遺産相続の問題というのは、いついかなる時に発生するか分からない問題です。
ですから、その時が来て慌てなくても良いように、今のうちにきちんとした知識を身につけ、必要な手続きをしておくことは本当に大切なことなのです。
そこで今回は、遺産相続の手続きに関係のある「成年後見制度」についてお伝えしていきます。

成年後見制度とは、認知症や知的障害などを抱えているために認知・判断能力が十分でない状態になった人の代わりに、財産管理や法的手続きを代行する制度のこと。
成年後見制度は、家庭裁判所に申し立てをすることで利用することができます。
家庭裁判所に「成年後見人の選任申し立て」をすると、家庭裁判所が本人の状態や家庭環境などを見て「成年後見人」を選任します。
すると、選ばれた成年後見人が認知症などで判断能力が十分でない人に代わり、法的手続きなどを代行してくれるのです。

現代の日本では、アルツハイマー型認知症や老年性認知症の患者数が年々増加していきている現状にあります。
ですから、成年後見制度はどんな人にとっても決して他人事ではない、しっかり理解しておく必要がある制度なのです。
では実際に、遺産相続の時に成年後見人はどのようにして遺産相続の場に介入するのでしょうか?

相続が発生すると、相続を受ける人たちである「相続人」が集まって遺産分割協議という話し合いを行います。
その際、認知症などを抱えていても相続人としての権利を有しているので、本人に代わって成年後見人が遺産分割協議に参加するのです。
認知症を理由に相続人がいないという事態はなくなるわけです。
遺産分割協議に参加した成年後見人は、本人に不利益がないように相続権をしっかり行使して遺産を受けるように取り計らいます。
そうして、遺産を相続した後もその本人の「財産」として財産管理をすることが、成年後見人の役割なのです。
家族に認知症の方がいるひとなどは特に、この「成年後見制度」についてしっかりと理解するようにしておきましょう。