成年後見人と相続税のお得な話

誰もがいつかは遭遇することになる「遺産相続」の問題。
あなたは、このような問題に対してどのような準備をしていますか?
遺産相続の問題は、家庭の数だけ多種多様な問題が起こるもの。
ですから、ある程度どんな問題が起こっても対処できるように前もって準備したり知識を深めておく必要があるのです。
そこでぜひお伝えしたいのが「成年後見制度」についての知識です。

成年後見制度とは、遺産を相続する人が認知症などになってしまって判断能力が十分でない場合に成年後見人を立てることで遺産分割をスムーズにすることができる制度のことです。
成年後見制度を利用したい場合には、家庭裁判所に「成年後見人の選任申し立て」をして成年後見人を選任します。
すると、成年後見人が被後見人に代わって遺産分割協議に参加し、被後見人の遺産をきちんと相続させて財産として管理してくれるのです。

こうした制度は、きちんとした手続きを取らなくては利用できない制度なので、その手間から利用することをためらう人も少なくありません。
ですが、実は成年後見制度を利用することで相続税が安くなるというメリットもあるのです。
それは一体なぜなのでしょうか?

成年後見制度を利用すると相続税が安くなるのは、障害者控除の適用が受けられるからです。
成年後見人を立てなくてはならない状況にあるということは、認知症や知的障がい、または精神障がいなど…何らかのハンデを持っているということ。
そのため、成年後見制度を利用している被後見人は相続税の特別障害者の控除が適用できるのです。
控除金額は1年につき約20万円と言われていますから、きちんと手続きしておけば毎年お得なのではないでしょうか。

しかし、ここで疑問となるのは「成年被後見人が配偶者である場合はどうなるのか?」ということです。
配偶者には「配偶者控除」と呼ばれる税制措置があります。
この措置があるため、実際には納税しないことが多く、せっかく特別障害者の控除があるにもかかわらず受けていない人もいるようです。
ですが、成年後見制度を利用していると納税が0円であっても他の相続人の税額から控除することができます。
このようなお得な話は、ぜひしっかり覚えておくようにしましょう。