相続における成年後見人の役割と実例

あなたやあなたの家族にとって、万一のための備えというものは本当に大切なことです。
災害に備えて保険などを見直すことも大切ですが、本当に大切なのは「終活」なのではないでしょうか。
「そんな縁起でもないことを!」なんて言う人もいるかも知れませんが、今「終活」というのは決してそのようなものではありません。
終活というのは、人が亡くなるための準備ではありますが、残された家族が幸せに暮らしていくための準備でもあります。
ですから、縁起が悪いなどといって避けるのではなく、しっかりと向き合ってきちんとした準備をしていく必要があるのです。

そんな「終活」の中でも特に大切な準備として「遺産相続」に関する準備があります。
遺産相続というのは、色々ある終活の中でも特に、残された家族の間で争いが起こってしまいがちなものです。
自分自身が亡くなった後で、そのような悲しい事態になってしまわないように…遺産相続に関する準備はしっかりとしておくようにしましょう。
そこでここでは、遺産相続に関する手続きの一つとして知っておくと役立つ「成年後見制度」について、実例を見ながらお伝えしていきましょう。

例えば…あなたの父親が他界してしまい、その遺産を家族で分割し相続することになったとします。
あなたの家族は、あなたの母親とあなた、そしてあなたの弟です。
原則として遺産はこの3人で分けるのですが、あなたの母親は認知症を抱えているためにきちんとした判断能力に欠けている部分があるとしましょう。
このような実例の時に、成年後見制度を利用すると良いのです。

成年後見制度は、認知症などで判断能力が十分でない状態にある人の財産管理や法的な話し合い、手続きなどを代行する制度です。
必要になったら家庭裁判所に「成年後見人の選任申し立て」を行い、母親に成年後見人をつけます。
成年後見人に選ばれた人は、母親の代わりにあなたやあなたの弟とともに遺産分割協議を行い、きちんと遺産を分割して相続する手助けをするのです。
こうした実例を参考にして、万一認知症などになった時に備え「成年後見人」について詳しく知っておけば安心ですね。